『SFが読みたい! 2019年版』(早川書房)に、ベストSF2018の国内編・海外編アンケートと「2019年のわたし」を寄稿

 『SFが読みたい! 2019年版』(早川書房)に、ベストSF2018の国内編・海外編アンケートと、岡和田晃の仕事の予定を記した「2019年のわたし」を寄稿しています。ご笑覧ください。
 「サブジャンル別ベスト10&総括」で、長山靖生さんが、『反ヘイト・反新自由主義の批評精神』を6位に入れて下さり、「要点ごとにSF的想像力が光る」とのコメント。また、国内編に投票して下さった皆さんにつきましても、本当にありがとうございました。
 今回の国内編では、山尾悠子『飛ぶ孔雀』と上田早夕里『破滅の王』に入れようか迷ったものの、あえて外しています。「図書新聞」の拙稿で高く評価していたのですが、SF賞を出自とする作家たちが、既存のSF文壇の「外」で「も」評価される文脈の構築に注力すべきと考えたからです。
 逆に、樺山三英「団地妻B」のように、SF文壇の「外」で発表されたため、SF文壇では、ほぼ存在を認知されていなかった作品を、あえて引き戻すような形でアンケート票を投じることもしています。このあたりの判断、いつもギリギリまで迷います。それとは別に、「現代詩手帖」のSF詩特集のような試みがまた必要。
 もっとも、待兼音二郎さんが「TH」で「団地妻B」について書いてらしたような例もありますが……。 

SFが読みたい!2019年版

SFが読みたい!2019年版