「TH(トーキング・ヘッズ叢書) No.80」にタル・ベーラ『サタンタンゴ』評および「山野浩一とその時代(9)」が掲載

 アートや文芸を扱う批評誌「TH(トーキング・ヘッズ叢書) No.80「ウォーク・オン・ザ・ダークサイド〜闇を想い、闇を進め」が2019年10月30日頃に発売されます。

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 私は特集レビューにタル・ベーラ監督『サタンタンゴ』レビューを寄せ、連載「山野浩一とその時代(9)自壊する毛沢東主義と、「共産主義的SF論」の位置」が掲載されています。

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 また、以下の批評も監修いたしました。

【特集関連】

■怨念の木下闇(こしたやみ)〜白昼の陽射しにかき消される暗部に目を懲らして●待兼音二郎
■ヒトゴロシの理〜語られるものと隠されるもの●阿澄森羅

■未来希求的な闇〜春日井建の『未青年』●石和義之
■倒錯という戦略〜ブラック・サバスとH・P・ラヴクラフト●長澤唯史

萩尾望都が描き始めた「楽園の裏側」〜「なのはな」と三池炭坑事故から、『ポーの一族』続編への道●宮野由梨香
津原泰水「五色の舟」レビュー●放克犬


【特選街レビュー】
■山階基『風にあたる』レビュー●関根一華
■ショーン・プレスコット『穴の町』レビュー●放克犬


 タイトルだけだとわからないものですと、待兼音二郎さんの論考は目取真俊原一男を扱い、阿澄森羅さんの論考は連続殺人犯の手記を比較・分析していく、といった内容で、いずれもスリリング!
 私はジャック・ランシエールの『タル・ベーラ、時間その後』(未訳)を引用しながら『サタンタンゴ』について論じてみました。

 「山野浩一とその時代」では「革命」がテーマ。大和田始川又千秋ニューウェーヴSF誌「N」に寄稿したJ・G・バラード論「造反無理・革命有罪」、山野浩一が「世界政経」に書いた毛沢東論「革命の死」、大久保そりやの『性活動論』「共産主義的SF論」『黒田寛一をどうとらえるか』を論じました。