「TH(トーキングヘッズ叢書)」No.90「ファム・ファタル/オム・ファタル〜狂おしく甘美な破滅」が、2022年4月28日頃に発売となります。
私は、特集記事に「レオス・カラックス監督『アネット』〜男たちを破滅に向かわせる無垢な歌声」、「交錯するファム・ファタルとオム・ファタル〜ヘンリー・ジェイムズ『ロデリック・ハドソン』小論」を2ページずつ寄稿。
連載「山野浩一とその時代(19)/小説世界の自立のために、主体性を組み替えること」4ページも書いています。こちらは、ニューウェーヴ運動が一巡した、という見立てのもと、『いかに終わるか 山野浩一発掘小説集』(小鳥遊書房)の反響を紹介。荒巻義雄による山野浩一論で取り上げられた「主体性」について検証しております。
その他、以下の批評を監修しました。
■美貌と奔放さで男を虜にした女奇術師・松旭斎天勝、および特選街レビューにてトリコ・A×サファリ・P vol.1『PLEASE PLEASE EVERYONE』評●水波流
■オム・ファタルとしてのスタンリー・キューブリック●高槻真樹
■毒婦たちの事件簿〜妲己のお百から現代の連続不審死まで●阿澄森羅
■特選街レビューにて、長谷川哲也『ナポレオン〜覇道進撃〜』22巻●西村遼