「図書新聞」2025年9月27日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第一二七回 人為的な飢饉を繰り返してはならず、対=反乱の正当化も許されない」が掲載

 発売中の「図書新聞」2025年9月27日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第一二七回 人為的な飢饉を繰り返してはならず、対=反乱の正当化も許されない」が掲載されています。
 今回は「BBC NEWS」の報道や国連の報告書をベースに、ウクライナでのホロモドールを思わせるジェノサイド、人工飢餓としてのガザの現状を強く問題視しつつ、銃規制反対論者極右活動家チャーリー・カークが射殺されたことにも触れながら、以下の作品に言及しています。

・アシル・ンベンベ「フランツ・ファノンの普遍性」(中村隆之・福島亮訳、「思想」二〇二五年二月号)
・岡真理・崎山政毅・中村隆之による討議「人間の全的解放と暴力──ファノン再読のために」(「思想」二〇二五年二月号)
・アジア・ジェバールの『愛、ファンタジア』(石川清子訳、みすず書房、二〇一一年)
・石田智恵「拷問と裁判をめぐる民衆の闘争──現代アルゼンチンの植民地性」(「思想」二〇二五年二月号)
・石田智恵『固定の政治、転覆する声――アルゼンチンの「失踪者」と日系人』(春風社
・オリヴィエ・クローグ『カミュ ふたつの顔』(木岡さい訳、中村隆之解説、青土社
廣瀬洋一中野重治と朝鮮問題――連帯の神話を超えて』(青弓社
・小椋彩・中村唯史『ロシア・中東欧のエコクリティシズム――スラヴ文学と環境問題の諸相』(水声社
・菅原祥「ポーランド、上シロンスク地域における「自然」としてのボタ山」(『ロシア・中東欧のエコクリティシズム』)
・小椋彩「神話の解体――「モラルの不安の映画」と炭鉱・労働・労働者」(『ロシア・中東欧のエコクリティシズム』)
中村唯史「ワシーリー・グロスマンの短編『生』に見る労働者―炭鉱―自然の連帯の神話」(『ロシア・中東欧のエコクリティシズム』)
阿部賢一「「ボヘミアの森」の表象」(『ロシア・中東欧のエコクリティシズム』)
・越野剛「ソ連時代のベラルーシの原生林とバイソンのイメージ」(『ロシア・中東欧のエコクリティシズム』)
・菅原祥「森で死者の声を聴く――現代ポーランド文学の事例から」(『ロシア・中東欧のエコクリティシズム』)

 その他、ソマイア・ラミシュ、アドルフォ・ベレス=エスキベル、エドゥアルド・ガレアーノ、ホルヘ=ラファエル・ビデラ、ハビエル・ミレイ、ビクトリア・ビジャルエル、アルフレド・アスティス、オズアルド・バイエル、アンジェイ・ヴァイダ監督『大理石の男』、ノヴァーリス青い花』、アーダルベルト・シュティフター、カレル・クロステルマン、アダム・ミツキェーヴィチ『パン・タデウウシュ』、フッソヴィアヌス『バイソンの歌』、モニカ・シュナイデルマン『からっぽの歌』等にも言及しました。

 

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