「岡和田晃 朗読&講演会 形而上詩からプロレタリア詩まで」開催

 8月26日、旭川はれての日本茶CAFE・和風居酒屋WHIZにて、岡和田晃の朗読&講演会を開催いただきました。

 柴田望さん、木暮純さんら「フラジャイル」の皆さんのご尽力で実現しました。改めてお礼申し上げます。内容は全編動画で上がっており、林美脉子さん、羅毓嘉さん・劉靈均さんの許諾を得て、関連する詩も読みました。

 私としては、旭川でのイベントは、2014年の小熊秀雄記念フォーラムでの講演会、2019年の第18回小熊秀雄記念朗読会の出演以来の3回めで、かつ、この尺での朗読は初めてでしたのですが、「ああすればよかった、こうすればよかった」というのはあるのですけど、朗読自体はほとんど噛まずにうまく出来たように思います。

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岡和田晃 朗読&講演会~形而上詩からプロレタリア詩まで~

2022年8月26日(金)18:30~
会場:日本茶CAFE・和風居酒屋WHIZ(ウィズ)
旭川市5条通8丁目1253‐1
(買い物公園通) 旭川はれてC11
主催:詩誌「フラジャイル」
聞き手:柴田望(「フラジャイル」主宰)

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形而上詩からプロレタリア詩まで

岡和田晃(於:フラジャイル、2022.08.26)

《形而上詩について》
・崩れた微光(「白亜紀」160号)
・みずからを凍結させて仄暗く――エミリー・ディキンスンに(「ナイトランド・クォータリー」Vol.27)
・四つの四重葬(「壘」10号)
・斧と逢引(「白亜紀」158号)

◎形而上詩の課題(「詩界」269号)

《生と死、神性とポエジー
・聖アントワーヌの篤信(「壘」4号)
◯献詩(林美脉子、『上林俊樹詩文集 聖なる不在・昏い夜と少女』、『レゴリス/北緯四十三度』所収) ※参考『レゴリス/北緯四十三度』書評、「現代詩手帖」2021年12月号)
・世界の起源の泉(「白亜紀157号」

《「世界内戦」下の状況について》
◯あなたはまだキーウに行ったことがない(羅毓嘉著、劉靈均訳、岡和田晃翻訳協力、「フラジャイル」15号掲載予定)
・道徳の彼岸から弾き出された悲願(「壘」12号)

《小説と詩》
カルカッソンヌウィリアム・フォークナー著、岡和田晃訳、「ナイトランド・クォータリー」Vol.19)
◎蝿の娘(岡和田晃・齋藤路恵著、『再着装(リスリーヴ)の記憶 〈エクリプス・フェイズ〉アンソロジー』所収)

《形而上詩からプロレタリア詩へ》
モダニズム詩の火玉(「現代詩手帖」2019年8月号)

・回るラインと観覧車(木暮純、「労働者文学」87号)
・プロレタリア詩の誕生(「早稲田学報」2020年6月号)
・プロレタリア詩の逆襲(「潮流詩派」264号)
・タコの阿Qよ井上伝蔵よ(「潮流詩派」270号)※参考「石毛拓郎論」(「潮流詩派」270~271号)
アジビラ讃歌――アナキスト向井孝に(「潮流詩派」268号、2022年1月)
・宿便(「現代詩手帖」2021年2月号)
・我らは自分たちの共感、良心を利用されている(「潮流詩派」271号掲載予定)
・匂いとともに棘で刺す――風刺詩人・小熊秀雄に(「壘」13号)

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 参加者の皆さんと。写真家の谷口雅彦さんと初対面でした。

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 こちらは直前の別件での取材。

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 打ち上げで美味しいパフェをいただきました。

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 今野大力詩碑。

「読書人」2022年9月2日号に、島村一平『憑依と抵抗 現代モンゴルにおける宗教とナショナリズム』(晶文社)の書評が掲載

 「読書人」最新2022年9月2日号に、島村一平『憑依と抵抗 現代モンゴルにおける宗教とナショナリズム』(晶文社)の書評「歴史の再考へ――シャーマニズムとヒップホップ」が掲載。インド出身のメタルバンドBLOODYWOODの話題や、アイヌ民族衣装を「コスプレ」と非難した杉田水脈のようにならないためのヒントも!

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 なお、第三段、四行目の「キルギス由来の災因論」を、「ブリヤート由来の災因論」

に訂正いたします(電子版では訂正されます)。

 「読書人」はコンビニでも買えます。以下がその手順です。

、「「週刊読書人」 新聞プリント サービス 始まる! 全国のファミリーマート&ロー ソンなら、 マルチコピー機を設 置のストアで、 いつでもプリン トできます す(一部の店舗を除く) マルチコピー機→プリントサー ビスーコンテンツプリント→新 晋プリントサービス [e-SHINB UN] →業界紙・ 専門紙→週刊 銃書人→購入したい内容を選択 (最新号と最近号のバックナン バー) →内容を確認し 「購入」 を選択→料金を投入し 「プリン ト開始」を選択 ト開始」 を選択 料金: :1部×300円 枚表裏印刷) (A3判×4」というテキストの画像のようです

共同通信より、小川哲『地図と拳』(集英社)の書評が配信

 共同通信配信記事として、小川哲『地図と拳』(集英社)の書評を書きました。「北日本新聞」2022年8月20日号、「高知新聞」8月20日号、「琉球新報」8月21日号への掲載が確認できております。同書と併読をおすすめしたいのが、西田勝『「満洲文学」の発掘』(法政大学出版局)です。

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北日本新聞」2022年8月20日

 

 

 

「図書新聞」2022年9月3日号にスタニスワフ・レム著・後藤正子訳『マゼラン雲』(国書刊行会)の書評が掲載

 「図書新聞」2022年9月3日号に、「ユートピアという統制的理念をリアリズムで示す二十世紀SFの古典 レム自身が再刊や翻訳を拒絶してきた問題作がついに日本語で読める」と題した、スタニスワフ・レム著・後藤正子訳『マゼラン雲』(国書刊行会)の書評が掲載されました。画像

KOTOBA SLAM JAPAN北海道大会2022で準優勝

 8月14日に開催された北海道の詩の朗読大会で準優勝いたしました。

 初出場・リモート参加のKOTOBA SLAM JAPAN北海道大会2022、終了。準優勝でした。ご清聴感謝します。予選で朗読した「我らは自分たちの共感、良心を利用されている」(47:00~)、決勝で読んだ「来訪者」(2:34:00~)、「ゴミ」(2:48:00~)が以下、公開されています。

www.youtube.com

 プロレタリア詩「我らは自分たちの共感、良心を利用されている」と形而上詩「来訪者」は書き下ろし。「ゴミ」は「潮流詩派」266号に書いたものです。
北海道詩史に縁のある作品を北海道大会で訴えることができ、僥倖でした。2位に出場権のある「ランナーズアップ大会」への参加資格を頂戴しました。

 関係者のご尽力に、改めて御礼申し上げます。あたたかい雰囲気のイベントでしたね。乾杯!

「図書新聞」2022年8月13日号に、『眠れぬ夜と息つけぬ昼』の書評(中村俊也)が掲載

 発売中の「図書新聞」2022年8月13日号で、中村俊也さんに『眠れぬ夜と息つけぬ昼』(ホビージャパン)を書評していただきました。これが物凄いクオリティで、なぜ本作が複数プロットなのか、「劇」を強く志向する本作が「シナリオ」形式を取る意味は何か、シェイクスピア劇を参考に論じられるのです!

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8月26日、旭川で朗読&講演会

 「フラジャイル」の皆さまのご厚意で、旭川でイベントをやります。すでに定員に達しましたが、後日配信されますので、その際には何卒よろしくお願い申し上げます。

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