「潮流詩派」270に新作詩「タコの阿Qよ井上伝蔵よ」と「石毛拓郎論」が掲載
「潮流詩派」270(潮流出版社、2022.7)が刊行されました。石毛拓郎へのオマージュを含んだ新作詩「タコの阿Qよ井上伝蔵よ」と、長編批評「秩父困民党と阿Qを結ぶ階級的哄笑から民衆性の新たな弁証へ――石毛拓郎論(前)」が掲載されています。
「TH」No.91に、裸のラリーズ論・『夜のガスパール』論、山野浩一連載、その他レビュー2本が掲載
発売中の「TH(トーキングヘッズ叢書)No.91 夜、来たるもの〜マジカルな時間のはじまり」に、「裸のラリーズという《夜の夢》」、藤元登四郎さんの「『夜のガスパール』の魔法を精神分析する」とコラボした「『夜のガスパール』でのディジョンと音楽」、そして連載「山野浩一とその時代(20)福士康子再評価の文脈と、山野浩一の創作教室」に加え、特選街レビュー「『右手を失くしたカリスマ MASAMI伝』書評」と「映画『Zoom』レビュー」が掲載されています。
その他、以下を監修しました。
■夜から生まれた『百億の昼と千億の夜』〜光瀬龍と萩尾望都●宮野由梨香
■『夜のガスパール』の魔法を精神分析する●藤元登四郎
■俳句の夜を蠢くもの〜第六回芝不器男俳句新人賞の受賞作家たち●菅原慎矢
■寝惚けた人が見間違えた…のか?〜金縛り・過眠症・夢遊病の科学と非科学●阿澄森羅
上記が特集評論。以下は特集レビューです。
◎ロラン・バルト「パリの夜」●渡邊利道
◎アーシュラ・K・ル=グウィン「夜の言葉〜ファンタジー・SF論」●前田龍之祐
◎諸星大二郎「オリオンラジオの夜」●水波流
裸のラリーズの公式サイトでもご紹介いただき、これもまた一つの《夜の夢》のようです!
「Role&Roll」Vol.213に、戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典」第六十九回「異教徒支配下での出世の階段? それとも血税? バルカンのデヴシルメ制度」が掲載
発売中の「Role&Roll」Vol.213に、戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典」第六十九回「異教徒支配下での出世の階段? それとも血税? バルカンのデヴシルメ制度」が掲載されています。イェニチェリ、イヴォ・アンドリッチ『ドリナの橋』、ヤーノシュ等3人のバルカンでの有名人にスポットを当てています。
『T&Tビギナーズバンドル 魔術師の島』が発売
『トンネルズ&トロールズ完全版』の新作、『T&Tビギナーズバンドル 魔術師の島』(グループSNE/新紀元社)が発売されました。
唯一無二の雰囲気を醸したゴシックファンタジーRPGが単体で楽しめます。入門用の『ビギナーズバンドル』と、『魔術師の島』がシュリンクで1冊になっています。
後者は『クトゥルフの呼び声(『クトゥルフ神話TRPG』)の『ニャルラトテップの仮面』でも知られるラリー・ディティリオの作品ですが、小説「ドラゴンの巣を越えて」をカップリングし、さらに未訳だった小説「畏怖すべきタイタンのタロット」とコラム「魔術師ダークスモークかく語りき」に、無敵の万太郎と岩悪魔シックス・パックによる「魔術師の島」がらみのソロアドベンチャー2本を加えた豪華コレクション。匠の技巧を堪能できます。
目次を紹介。『ビギバン』は柘植めぐみさんが翻訳。『魔術師の島』は高山浩さんの翻訳ですが、大判で読みやすくなり、完全版対応。エンハンスド版の情報も追加。旧版エラッタも訂正済み。「ドラゴンの巣を越えて」は安田均さんの訳。私は「畏怖すべきタイタンのタロット」に「魔術師ダークスモークかく語りき」を訳し、またソロアドベンチャー「魔術師の島が呼んでいる」と「名もなき村を越えて」を寄せています。
旧版と並べてみました。
コノスとイエローサブマリンでもランキングに入っております。
「Role&Roll」Vol.211に掲載されているたまねぎ須永さんのソロアドベンチャー「カリスの仮図」も、『ビギナーズバンドル』とリンクする内容です。こちら、チェック協力いたしました。