ユリイカにD&Dが!


 『冒険者の宝物庫』が面白すぎる。そしてヴェテランズ・アーマーの扱いに涙。
 人文学・社会科学に関心のある人間ならば誰でも知っている(はず)雑誌「ユリイカ 詩と批評」のRPG特集。その表紙裏の見開き部分に、果敢にもホビージャパンが『D&D』の広告を出していた。別にホビージャパンの回し者になるつもりはないけれども、英断だと思う。素晴らしい。
 なぜかというと、広告出展を通して「既存のフレームを越えた場所」で『D&D』の紹介をしているからだ。

ユリイカ2009年4月号 特集=RPGの冒険

ユリイカ2009年4月号 特集=RPGの冒険

 RPGファンダムを少し離れると、とたんに(テーブルトークの)RPG、そして『D&D』の社会的な認知度は下がる。別に社会的地位は低くてもかまわないが、それが妙な誤解を招くのは勘弁だし、RPGならではの文芸的な面白さやゲーム性には独自の価値があるものだということは広く知られたほうが、翻ってRPG自体も面白くなると思う。外へ向かう姿勢は必要だ。
 人文学や社会科学に興味ある人が、「ユリイカ」を通して『D&D』に興味をいただけているといいなあ。例えば『D&D』だと練り込まれたシステム部分や「フォーゴトン・レルム」という世界観は、特に紹介される価値があると思う。「世界最初のRPG」というくくりだけではなく。『スペルガルド』も出たことだしね。


スペルガルドの笏塔 (ダンジョンズ&ドラゴンズ フォーゴトン・レルム対応 英雄級アドベンチャー・シナリオ)

スペルガルドの笏塔 (ダンジョンズ&ドラゴンズ フォーゴトン・レルム対応 英雄級アドベンチャー・シナリオ)

冒険者の宝物庫 ダンジョンズ&ドラゴンズ 第4版 サプリメント

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