『ケイオス・イン・ジ・オールドワールド』の予約が開始されています。


 すでに鈴木康次郎さんが紹介して下さっていますが、翻訳作業に協力させていただいたウォーハンマー世界を舞台にしたボードゲーム『ケイオス・イン・ジ・オールドワールド』の予約が開始されています。

ケイオス・イン・ジ・オールドワールド 日本語版

ケイオス・イン・ジ・オールドワールド 日本語版

 混沌の四大神を演じて、世界を滅ぼすのが目的のボードゲームですが、プレイヤーが演じることになる混沌の神々がどのような連中なのかは解説が添えられていますし、ウォーハンマー世界に馴染みがない方にも楽しんでいただけるよう、細かな配慮を行なって翻訳をいたしました。


 箱の裏の解説文はこんな感じ。熱いでしょっ!

希望などが、この世に残されていると思うのか?
――『凶星大全』より


ウォーハンマーの世界では、混沌の四大至高神が覇を競っている。コーンは“血の神”。“ドクロ奪い”とも呼ばれ、いくさと血への渇きに耐えかねている。ナーグルは“疫病の王”。“腐敗の父”とも呼ばれ、汚穢(おわい)と疫病をこよなく愛する。ティーンチは“歪みを作りしもの”。“偉大なる陰謀者”とも呼ばれ、森羅万象の運命を手玉に取る。スラーネッシュは“悦楽と苦悶の皇子”。“誘惑の王”とも呼ばれ、揺るぎない信念の持ち主さえも、貪欲、暴食、色欲、傲慢、虚飾、怠惰という大罪へと誘惑する。


ケイオス・イン・ジ・オールドワールド――このボードゲームで、プレイヤーたちは混沌(ケイオス)の邪悪な神々を担当する。特殊能力と下僕の軍勢のどちらをとっても異色きわまりない邪神の1柱として、その神ならではの邪悪さや戦力を駆使してオールドワールドに堕落と腐敗をはびこらせ、奴隷の園を広めようとするのだ。しかしながら、諸国を汚染し屈服させようとする混沌の神々は、他の邪神たちとだけ戦っていればよいのではない。オールドワールドの民が決死の覚悟で立ち上がり、奮戦を繰り広げているからだ。彼らは邪神どもを撃退し、混沌の領域にある大渦巻きまで押し戻そうと死力を尽くしている。もう二度と……そこから出てくることのないようにと。


悲嘆の時がやってきた。

――『悪魔の書』より

 英語版のコンポーネントはこんな感じ。


(株)ホビージャパンの特設サイトはこちらです。
http://www.hobbyjapan.co.jp/citow/


 翻訳作業で「狂気点」を溜め込んだとおぼしき(笑)康次郎さんのご紹介はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/Yasujirou/20091030/1256901235


 康次郎さんの紹介記事を見ていただければ、ゲームの特徴はおわかりになると思います。
 そういえば、英語のボードゲーム紹介サイトの大手「Board Game Geek」においても本作が紹介されていますね。

 http://www.boardgamegeek.com/boardgame/43111


 でも、この評価ってどれくらいすごいんでしょう?
 というわけで、『D&D』のエベロン世界から出張してくれたチェンジリングのヨナちゃん*1に聞いてみました。
 彼女、物質界のボードゲーム事情に詳しいみたいなんですよ。

とりあえず『ケイオス・イン・ジ・オールドワールド』は、Boad Game Geekのサイト左側にある「注目ゲームリスト」にランクインしているわね。
また、平均点も600レーティングで8点を超えているわ。


これがどれくらいすごいかというと、ゲーム賞総ナメの『ドミニオン』でも8点強(まあ、あっちはレーティング数1万近いので一概に同程度とは言えないけどね)、王者『プエルトリコ』を破った『アグリコラ』も8.3程度。


もちろん、600レーティングというのはまだまだ少ないし、今投票しているのはウォーハンマーのファンばかりだろうから一概に高得点とは言えないだろうけど、それでも注目に値するという作品にはちがいないわね。まあ、600レーティングついているなら、7.5を下回るようなことはまずないと思うわ。


ちなみに普通のゲームなら6点程度よ。
少なくとも世界で30番目くらいには注目を集めているすごいタイトルじゃないかしら。

 ということでした。ありがとう、ヨナちゃん!

*1:彼女を知らない人は、「Lead&Read」のVol.1、3、5を見てみてね