「早稲田文学」2014年秋号の鼎談「幻想文学は何度でも回帰する」に参加いたしました。

 今号から季刊化ということでリニューアルした「早稲田文学」2014年秋号。クッツェーの新訳連載開始、「若い作家が読むガルシア・マルケス」など、「攻め」の姿勢での企画が並びます。何より、これまで文芸誌を席捲してきた「ジャンル」毎の住み分け、暗黙のセクショナリズムの壁が完全にぶっ壊れていることを示す執筆陣の顔ぶれが実に素晴らしく、ここから何かが始まるという胎動に満ちています。


・「早稲田文学」2014年秋号 目次
http://www.bungaku.net/wasebun/magazine/wasebun2014au.html


 岡和田晃は特集「新世代の幻想文学」内で、東雅夫さん、高原英理さんとの鼎談「幻想文学は何度でも回帰する」に参加いたしました。3時間に及ぶ談話の内容が、編集の尽力で読みやすくまとめられています。これまで各所で断片的に語ってきたような、広い意味での現代幻想文学の文脈がどのようなものかを、できるだけ「肉声」を通して批評的かつ濃密に掘り下げたつもりです。商業誌だからこそ可能な、大スケールでの野心的企画。ぜひぜひ応援を!
 『北の想像力』の広告もありますので、探してみてください。

早稲田文学 2014年秋号 (単行本)

早稲田文学 2014年秋号 (単行本)