「ナイトランド・クォータリーvol.25 メメント・モリ〈死を想え〉〜病疾(えやみ)に蠢く死の舞踏」が6月18日頃発売

 僭越ながら私が編集長をつとめております「ナイトランド・クォータリーvol.25 メメント・モリ〈死を想え〉〜病疾(えやみ)に蠢く死の舞踏」、告知出ました。「死の舞踊」をテーマにした翻訳・小説・批評をお届けします。

ナイトランド・クォータリーvol.25 メメント・モリ〈死を想え〉〜病疾(えやみ)に蠢く死の舞踏 2021/6/18ごろ店頭へ! - アトリエサード Atelier Third

 

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 幻視者のためのホラー&ダーク・ファンタジー専門誌《ナイトランド・クォータリー》。vol.25の特集は「メメント・モリ〈死を想え〉」。

 踊るように生きる人生で、踊るように死んでいく――
 死ほどリアルな幻想体験を予感させる概念はないだろう。
 メメント・モリ――死を想え
 死を想うことで、生を見つめる、作品たち。(いわためぐみ)

 小説は、T・F・ポウイスヨハネス・イルマリ・アウエルバッハ、ヤン・ゲルハルト・トーンデル、アラン・バクスター、モーラ・マクヒュー、カリーナ・ビセット、吉田親司高原英理、伊野隆之。
 また、大和田始インタビューをはじめ、
 エッセイ、ブックガイドなども読み応えたっぷりです!
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■主な内容
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【Story】
■T・F・ポウイス「鍋と布巾」/訳:岡和田晃
ヨハネス・イルマリ・アウエルバッハ「自殺競技会」/訳:垂野創一郎
■ヤン・ゲルハルト・トーンデル「蜘蛛」/訳:渡辺健一郎
■アラン・バクスター「王の和睦」/訳:待兼音二郎
■モーラ・マクヒュー「闇の芯にまばゆい灯り」/訳:待兼音二郎
■カリーナ・ビセット「毒気を抱きしめて」/訳:徳岡正肇
吉田親司「ワールシュタットZ」
高原英理「〈精霊語彙集〉目醒める少し前の足音」
■伊野隆之「月影のディスタンス」
【Interview】
大和田始インタビュー――静かなラディカリズムを翻訳や批評に活かして/聞き手=岡和田晃・岩田恵/構成=岡和田晃
【Essay】
■死を想う/いわためぐみ
■死の世界から湧き上がる異形の生命力――二階健/沙月樹京
■『Tokyo Butoh Circus 2021』10組の舞踏家による競演、〈スペクタクルとしての舞踏〉/いわためぐみ
■魔女たちの終わらぬ舞踏/鈴木一也
■「死の舞踊」と恐怖をめぐる解釈学――ペトラルカから「ウィアード・テールズ」、T・Fポウイス藤枝静男の照応まで/岡和田晃
■死を想い死を描く夢を見る/深泰勉
■エロティシズムと内宇宙が、「未来学」批判で響き合う!――「NW-SF」と「血と薔薇」/岡和田晃
■墓場から帰ってきた兄貴! ハリウッドを凌駕するハイチのリアル・ゾンビ奇譚/丸屋九兵衛
■死者を黄泉がえらせる「反魂の術」――ユニヴァーサル/アミカスの映画から西行の“人造人間”まで/浅尾典彦(夢人塔)
■命がけの音楽――ヨーロッパ近代音楽にみる「死と生命の舞踏」いくつか/白沢達生
■海の向こうの気になる本・気になる人――イギリス編〜コニイとワトソン〜イギリスSFの異色作二編に注目/安田均
■「SF宝石」とその時代 ――〈海外作家現地取材シリーズ〉を概観する/岡和田晃
■『女王陛下のユリシーズ号』がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!/待兼音二郎
【Serial】
■〈覚えておいて欲しいこと〉第三回/井村君江
  イエイツの墓碑銘――馬に乗る人、空駆ける者――
  『ローマの休日』とキーツ――スぺイン広場の階段――
【Book guide】
マルチリンガル幻想文学がさまざまな層の怪異へと波紋を広げる/岡和田晃
■表紙/二階健
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