「現代詩手帖」2015年5月号に「林美脉子という内宇宙(ドキュメント)」が掲載されています。

 7月17日の差別論研究会での報告「『アイヌ民族否定論に抗する』刊行とその後の展開について」、盛況でした。ご来場いただいた方々に感謝!
 「現代詩手帖」2015年5月号「特集「SF×詩――未知なる詩の世界へようこそ!」に、「林美脉子という内宇宙(ドキュメント)」を寄稿しました。宇宙論的ヴィジョンに満ちた孤高の詩人を、ニューウェーヴSFとドイツロマン主義の観点で論じています。また、鼎談「世界観を変える力」(増田まもる水無田気流河野聡子)のラストにて、外野からコメントを挟んでいます。
 この特集で重要なのは、ラングドンジョーンズ『レンズの眼』の改訳が収められていることでしょう。もとはサンリオSF文庫ですよ(!)。ジョーンズは「ニューウェーヴに殉じた」作家とされ、ムーヴメントの退潮とともに筆を折った人。この重みには「来る」ものがありますね。
 なお、美脉子という内宇宙(ドキュメント)」に一箇所ミスがありがありました。お詫びして下記のように訂正いたします。


●P.91、上段、3行目
×『黄泉幻記』(二〇一二年)

○『黄泉幻記』(二〇一三年)