「未来」2015年秋号から「真空の開拓者――大江健三郎の「後期の仕事(レイト・ワーク)」」を連載開始します。

 学術出版社・未來社のPR誌「未来」最新2015年秋号より「真空の開拓者――大江健三郎の「後期の仕事(レイト・ワーク)」」という批評の連載を開始します。
 このタイトル、ひょっとするとどこかで聞いたことのある方もいらっしゃるかもしれませんが、初回である第1回は掲載に至った経緯も付記してありますので、そちらをご覧ください。随分とかかってしまいましたが、今こそ世に問うべき批評であると確信しています。
 すでに全文入稿済みで、短期集中連載(といっても4回=1年ですが)を予定しています。大手の書店で頒布されており、PR誌なので部数も結構出ているようです。見かけたらよろしくお願いします。

《最終回》肉体の暗き運命(1945-1970) 戦後文化論をオペラ的に 18  小林康夫
《新連載》岸辺のない海 石原吉郎ノート 1  郷原宏
《短期新連載》真空の開拓者――大江健三郎の「後期の仕事(レイト・ワーク)」 1  岡和田晃
《短期新連載》慰められない悲しみ ゲルショム・ショーレムパウル・ティリヒ往復書簡 1  深井智朗(編訳)
伝統中国数学の泰斗劉徽と祖冲之 中国論・論中国・On China 3  佐々木力
南西諸島防衛構想とは何か――辺境から見た安倍政権の生態 《リレー連載》オキナワをめぐる思想のラディックスを問う 5  八重洋一郎
ミュンヘン―リボフの旅 世相の森 15  町田幸彦
戦後七〇年、日独の差を痛感 ドイツと私 78  永井潤子
いまや内乱状態の憲法危機――仲宗根勇『聞け!オキナワの声』の緊急出版の意義 出版文化再生 22  西谷能英
【定価:本体200円+税 発行日:2015年10月1日】