「ナイトランド・クォータリーvol.26 異教の呼び声」が、 2021年10月8日に発売となりました!
A5判・並製・176頁・税別1700円
ISBN 978-4-88375-453-3
発行=アトリエサード/発売=書苑新社(しょえんしんしゃ)
幻視者のためのホラー&ダーク・ファンタジー専門誌《ナイトランド・クォータリー》。
vol.26の特集は「異教の呼び声」。
本当の恐怖は、苦しみと癒やしの間に隠れている。
美しいけれど残酷な、過去からの示唆に富んだ祝祭の物語をはじめてみよう。
稀人として見るその物語は、あなた自身の畏怖に答えを出してくれるかもしれない。
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小説は、シーベリー・クイン、グスタフ・マイリンク、グリン・オーウェン・バーラス、リサ・ハネット、ピーター・ローリック、間瀬純子、思緒雄二。
また、健部伸明インタビューをはじめ、
エッセイ、ブックガイドなど満載です!
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■主な内容
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【Story】
■シーベリー・クイン「東西魔神大合戦」/訳:渡辺健一郎
■グスタフ・マイリンク「アルビノ」/訳:垂野創一郎
■グリン・オーウェン・バーラス「鴉の岩、この世の果て」/訳:徳岡正肇
■リサ・ハネット「戴冠試合」/訳:大和田始
■ピーター・ローリック「キュベレの眼」/訳:待兼音二郎
■間瀬純子「3=1 魂の部屋」
■思緒雄二「生き人形、家出する」
【Interview】
■健部伸明インタビュー 「原典にあたり、これまでにないことを掘り出す」/聞き手=岡和田晃・岩田恵/構成=岡和田晃
【Essay】
■異教の呼び声がもたらすもの/いわためぐみ
■人間の闇を形にする―― T.T.Angie/沙月樹京
■ペイガン&カルトに関するグレッギング〜あるいは、とあるアメリカ非電源ゲームにおける異教徒の概念〜/健部伸明
■怪奇幻想文学としての「異教」と秘密結社、そしてカルト――他者性の位置を問い直すために/岡和田晃
■アリ・アスターが描く内なる狂気と客観が生む狂気/深泰勉
■ミッドサマー、あるいはミンコフスキー・テーマパーク/徳岡正肇
■伏見稲荷から見つめる、現代アメリカ人とペガーナな神々/丸屋九兵衛
■秘教の成立と秘教映画の変遷/深泰勉
■ペイガンの国・日本/鈴木一也
■カルティストになろう!〜新たな不謹慎ゲームとしてのカルト宗教/徳岡正肇
■邪教との対決〜ハマー・フィルムの作品より〜/浅尾典彦
■秘密教団が抱くべきではない卵〜イースターエッグとしてのクトゥルフ/徳岡正肇
【Movie】
■夜闇とディスコミュニケーションのサスペンス――映画『殺人鬼から逃げる夜』/深泰勉
【Serial】
■〈覚えておいて欲しいこと〉第四回/井村君江
ケルト祭「ゴーゼス・ケルノー」 ──コーンウォールの祭礼──
シャナヒーの語り ──イエイツの『ケルトの薄明』──
■〈アンソロジーに花束を〉第八回 巧みなゴースト・アンソロジスト/安田均
【Book guide】
■チャールズ・マンソンが示した壮大にして無名の欲望装置/岡和田晃
■表紙/T.T.Angie《Sacrifice(生贄)》
定期購読者向けペーパー「ナイトランド・クォータリー・タイムス」issue11には、『記憶の図書館 ボルヘス対話集成』(垂野創一郎訳、国書刊行会)の長い書評「ボルヘス流の炉端談話あるいは“ラジオ深夜便?”」
また、同ペーパーでは、川勝徳重『アントロポセンの犬泥棒』(リイド社)の書評「人間と動物、貸本漫画とらBDの境界を破砕し、先行作品への批評的応接を示した一冊」も読めます。『骨踊り』(幻戯書房)の表紙の方。
同ペーパーには、トランスヒューマン ・ホラーとしての『再着装の記憶』、『タイタン植物図鑑』および『魔女とカルトのドイツ史』に、『恐怖 アーサー・マッケン傑作選』(平井呈一訳)書評が掲載です。