▼これはもともとはORIGINか何かでプレイされたトーナメントシナリオで、デザインはかのゲイリー・ガイギャックス（Ｄ＆Ｄのデザイナー）。旧きよき時代を象徴するかのような極悪ダンジョンなのだけれども（対応レベル１４！）、特徴的なのはモンスターとのエンカウントがほとんど存在しないこと。
▼それでは何がメインかというと、徹底的なミスリーディングである。なにせ入り口から三つ用意されている（当然、そのうちの二つはニセモノで、入った途端崩れ始める）。紅くマークされた怪しげなタイル。これ見よがしに並べられた邪悪なタペストリ。足を踏み入れてしまうと装備を全て剥ぎ取られてスタート地点に送還されるゲート（奪われた装備はボスのもとへ！）。触れた途端に大爆発する祭壇。飛んで渡ると２００本のスパイクが飛び出してくるクレバス。行き止まりの反対側から追いかけてくるジャガーノート。このような派手な仕掛けが、迷宮探検の心理の虚を実に巧みに突いて配置される。ただただ脱帽し、敬服するしかない。
▼借りた施設の終了時間に間に合わず、最後はサイゼリアにて続きをプレイ。ボスのデミリッチをＰＣのファイター/メイジが<ディスインテグレイト>して終了。しかし、たかだか３０部屋強のダンジョンを攻略するのに１２時間以上かかるとは…。
