「未来」2012年3月号に連載「向井豊昭の闘争」第3回を掲載いただきました。
学術出版社・未來社のPR誌「未来」2012年3月号が頒布開始されました。
・〈カタストロフィスム〉について 3 転換のディヴェルティメント 27 小林康夫
・原子力帝国主義とモンゴル デラシネ備忘録 26 町田幸彦
・フリードリッヒ“大王”生誕三百年祭 ドイツと私 43 永井潤子
・ランボーVSメネリック 書簡で読むアフリカのランボー 10 鈴村和成
・「どうして沖縄の正月は学校が休みにならないの」 沖縄からの報告 25 知念ウシ
・「東京裁判三部作」の井上ひさし 《リレー連載》リベラル・デモクラシーとソーシャル・デモクラシー 7 成田龍一
・向井豊昭と鳩沢佐美夫 向井豊昭の闘争 3 岡和田晃
・《最終回》されどオキナワン・トゥンタチヰー 〈沖縄と文学批評〉 17 仲里効
私は連載評論「向井豊昭の闘争」の第3回「向井豊昭と鳩沢佐美夫」を掲載いただいております。アイヌならざるアイヌ文学の書き手と、アイヌ初の近代小説の書き手が交錯する瞬間を捉えるよう心を砕きました。おそらく、これまでどの批評家も触れていない比較文学的な研究になっていると思います。
アイヌ思想史研究者のマーク・ウィンチェスターさんからは、「鳩沢の「休耕」をめぐる近年の議論も触れられています」とのお言葉を、また、ありがたくも渡邊利道さんには詳しいレビューをいただきました。渡邊さんの感想はリンク先をご覧ください、
http://d.hatena.ne.jp/wtnbt/20120229
なお「未来」は大型書店では無料配布されております。
未來社公式サイトからは、直接購読を申し込むことが可能です。年間定期購読で1200円という驚異的な価格設定になっておりますので、硬質な批評に飢えている方はぜひ。
http://www.miraisha.co.jp/np/inner/201203