宮内悠介さんから、『ヨハネスブルグの天使たち』をご恵贈いただきました。ありがとうございました。雑誌掲載時から表現に磨きがかけられており、山野浩一さん曰く、ディレイニー風の叙情があるという。まったく同感です。
書きおろしの「北東京の子供たち」から読みましたが、古川日出男『サウンドトラック』のようなものになるかと思っていたが、良い意味で予想を裏切られました。『団地の空間政治学』のような最新の文献までが参照されている。チェック広いよ! 発表済の短篇群にも、それぞれ彫琢が加えられている模様。
本作については、7月頃に刊行予定の共著『ポストヒューマニティーズ 伊藤計劃以後のSF』(南雲堂)に収録される拙稿で、詳しく分析しております。
ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
- 作者: 宮内悠介
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/05/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (50件) を見る