9月14日から21日までインドへ行きまして、帰国後、もろもろ雑事にかまけている間に、36歳となっておりました。
発売中の「図書新聞」2017年9月23日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三一回 終わらない「三島問題」と、Jアラートが交錯する地点」を寄稿いたしました。
死者を出したシャーロッツビルでの白人至上主義者による排外デモ、さらには北朝鮮のミサイルとJアラートについて取り上げ、アメリカと北朝鮮との直接対話の必要性を訴えました。
取り上げたのは、以下の作品です。
・吉田恭子「ディスオリエンタリズム――偽アメリカ作家の告白」(「三田文學」)
・宮内悠介「相剋と力」(「三田文學」)
・三輪太郎「その八重垣を」(「群像」)
・柳瀬善治「八〇年代以降の現代文学と批評を巡る若干の諸問題について 三島由紀夫と小林秀雄の〈亡霊〉に立ち向かうために」(西田谷洋『文学研究から現代日本の批評を考える 批評・小説・ポップカルチャーをめぐって』、ひつじ書房)
・青木純一「上演の想像力――戯曲に見る三島由紀夫の生と劇(ドラマ)(前篇)」(「群像」)
・沼田真佑「廃屋の眺め」(「文學界」)
・壇蜜「はんぶんのユウジと」(「文學界」)
・筒井康隆「漸然山脈」(「文學界」)
・ピーター・バナード「つた つた つた 折口信夫と日夏耿之介との越境的ゴシシズムに就て」(「三田文學」)
・酉島伝法「千羽びらき」(「小説すばる」)
・青木淳悟「プロ野Qさつじん事件」(「すばる」)
・黒田夏子「掌篇三作」(「新潮」)
・原生吉「シエラの詩人ゲーリー・スナイダー」(「すばる」)
・淺野卓夫(聞き手・構成)「ひと シャマン・ラポガン」(「すばる」)
・綿野恵太「北川透の盲目と明察 『北川透 現代詩論集成2』」(「現代詩手帖」)
・アン・ホワイトヘッド『記憶をめぐる人文学』(三村尚央訳、彩流社)
その他、青木純一「法の執行停止──森鷗外の歴史小説」、沼田真祐「影裏」、酉島伝法「三十八度通り」、黒田夏子「感受体のおどり」、ピーター・アングルス訳『死者の書』(折口信夫)、北川透「風景論」などにも言及いたしました。また、「三田文學」「三田文学」は、今号から「三田文學」に表記を統一します。