「図書新聞」2019年1月19日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四七回 シニシズムの連鎖を切断し、「男尊左翼」の傲慢をも退ける勇気」を寄稿

 「図書新聞」2019年1月19日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四七回 シニシズムの連鎖を切断し、「男尊左翼」の傲慢をも退ける勇気」を寄稿しました。辺野古への土砂投入、『日本国紀』、千葉×三浦対談のLGBT差別、落合×古市対談の優生学笙野頼子への異様な中傷を批判しつつ、以下の作品に言及しました。

目取真俊「闘魚(とーぃゆー)」(「世界」)
・崎山多美「ユンクサンド(or 砂の手紙)」(「三田文學」)
・生野毅「おくるみ」(「扉のない鍵」)
・酉島伝法「彼」(「たべるのがおそい」)
・日上秀之「はんぷくするもの」(文藝賞受賞作)
・山野辺太郎「いつか深い穴に落ちるまで」(文藝賞受賞作)
・「SFマガジン」のハーラン・エリスン追悼特集
小山田浩子「小島」(「新潮」)および「夜神楽の子ども」(「群像」)
金井美恵子「角砂糖、」(「新潮」)
多和田葉子「沈黙のほろびる時」(「新潮」)
・川﨑秋子「冬が来るから本屋へ行こう」(「すばる」)
・都甲幸治「本の読み方を教える――大学教師の仕事」(「すばる」)
ヤマザキマリとり・みきプリニウス」(「新潮」)
百田尚樹『日本国紀』(幻冬舎
・綿野恵太「ポリティカル・コレクトネスの汚名」(「読書人」)
・千葉雅也×三浦瑠麗「欲望と排除の構造」(「Voice」)
・宮内悠介「ローパス・フィルター」(「新潮」)
内藤千珠子「被傷性と呼びかけ 今村夏子「こちらあみ子」の世界」(「文学+」)
・落合陽一×古市憲寿「「平成が終わり、「魔法元年」が始まる」(「文學界」)
磯崎憲一郎「具体性・身体性の積み上げ」(「朝日新聞」)
笙野頼子「返信を、待っていた」(「群像」)
・古川真人「ラッコの家」(「文學界」)

 その他、柳瀬尚紀訳のジェイムズ・ジョイスフィネガンズ・ウェイク』、ルーディ・ラッカー『空洞地球』や奥泉光『新・地底旅行』、ピエール・ブロ『この狂乱するサーカス』、宮内勝典星川淳辺見庸上村英明らが参加した『非戦』、川上亜紀「三日観」、「グリーン・カルテ」、『あなたとわたしの無数の人々』、ナタリー・サロートの諸作にも触れています。