「図書新聞」の2018年3月17日号に「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三七回 「制度」を強化させるための批評とは異なる道筋」が掲載

 「図書新聞」の2018年3月17日号に「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三七回 「制度」を強化させるための批評とは異なる道筋」が掲載されています。今回は文芸時評に期待される文壇的な役割と三浦瑠麗の「スリーパーセル」発言を批判しつつ、以下の作品を取り上げています。

ブレイディみかこの新連載「ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain」(「群像」)
・黄英治「墓守り」(「労働者文学」)
・田中創「偽装のライン」(労働者文学賞佳作)
筒井康隆ダークナイト・ミッドナイト」(「文學界」)および「白笑疑」(「新潮」)
宮内勝典の新連載「二千億の果実」(「文藝」)
・高原到「「日本近代文学」の敗戦――「夏の花」と『黒い雨』のはざまで」(「群像」)
山城むつみカイセイエ――向井豊昭と鳩沢佐美夫」(「すばる」)
石原千秋文芸時評「五輪は敗者のためにある」(「産経新聞」)

 その他、大江健三郎『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』、ポール・ギルロイ『ブラック・アトランティック』、柄谷行人日本近代文学の起源』、亀井秀雄『感性の変革』、川口隆行『原爆文学という問題領域(プロブレマティーク)』、向井豊昭「脱殻(カイセイエ)」についても言及いたしました。