「図書新聞」2018年4月21日号に、私の連載「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三八回 「ボヴァリー夫人は私だ」と言うために」」が掲載

 「図書新聞」2018年4月21日号に、私の連載「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三八回 「ボヴァリー夫人は私だ」と言うために」」が掲載。今回は政治とネトウヨ、極右メディアの野合による科研費バッシングへのカウンター言説を構築し、ハラスメントと戦う牟田和恵を評価。さらには、以下の作品を取り上げています。

笙野頼子「「フェミニズム」から遠く離れて」(北原みのり責任編集『日本のフェミニズム』、河出書房新社
・市原佐都子「マミトの天使」(「悲劇喜劇」)
樺山三英「団地妻B」(「すばる)
樺山三英団地の文学史」(「層 映像と表現」)

 今回は言及作品数を絞って(読んだ冊数自体は変わりませんが」、あえて議論を掘り下げました。もう、連載も4年目ですからね。
 その他、名前が出てくるのは、クロード・シモンナタリー・サロート、トーマス・ベルンハルト、蓮實重彦『凡庸さについてお話させていただきます』、『「ボヴァリー夫人」』論、フェデリコ・フェリーニ『道化師』、原武史『滝山コミューン1974』、山野浩一『花と機械とゲシタルト』など。
 また、これは同号の別記事ですが、草場純さんによる『日本伝承遊び事典』(黎明書房)の書評「一般的な遊びを通時的に見ることができる」を監修いたしました。草場純さんの遊び観が、よくわかる批評になっています。