「図書新聞」2018年5月19日号に「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三九回 収容所のエクリチュールという「路地」」が掲載

 「図書新聞」2018年5月19日号に「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三九回 収容所のエクリチュールという「路地」」が掲載されます。今回は、東日本入国管理センターというインド人の自死を招いた「収容所」、ヴェトナム人技能実習生に除染作業をさせたことを批判、以下の作品を論じています。

・馬場彩香「「お金」と生きる――あるベトナム人技能実習生の語りから――」(「語りの地平 ライフストーリー研究」)
・新井かおり「アイヌ近現代史の諸断層――貝沢正の未発表原稿に見る幼年期の記憶を中心に――」(「語りの地平」)
・駱英詩集『文革記憶――現代民謡』(竹内新訳、思潮社
山本貴光「季評 文態百版」(「文藝」)
ドン・デリーロ「痒み」(都甲幸治訳、「新潮」二〇一八年四月号)
陣野俊史「泥海」(「文藝」)
横田創『落しもの』(書肆汽水域)
・片岡大右「薔薇色をどうするか」への序説――モノクロームの世界のなかの金井美恵子」(「早稲田文学」)

 その他、木村友祐「国際救援センター(八潮)壁の向こうへ」、野田サトルゴールデンカムイ』、小川哲『ゲームの王国』、樺山三英「団地妻B」、J・G・バラード『クラッシュ』、横田創『(世界記録)』、『裸のカフェ』、『埋葬』などにも触れています。