「図書新聞」2018年9月15日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四三回 身体感覚を突き詰めて世界の全体性を記述する、リトルマガジンの出発点」が掲載

 「図書新聞」2018年9月15日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四三回 身体感覚を突き詰めて世界の全体性を記述する、リトルマガジンの出発点」が掲載されました。今回は杉田水脈LGBT差別発言、国連での小野寺まさるのアイヌ否定などを批判しつつ、以下の作品を取り上げました。

・『大江健三郎柄谷行人全対話 世界と日本と日本人』(講談社
古市憲寿「平成くん、さようなら」(「文學界」)
・奥畑信子「カエル同盟」(労働者文学賞受賞作)
・和田真希「飢渇川」(農民文学賞受賞作)
笙野頼子「ウラミズモ奴隷選挙」(「文藝」)
・李龍徳の新連載「あなたが私を竹槍で突き殺す前に」(「文藝」)
・近本洋一「括弧に入れられた「心」」(すばるクリティーク賞受賞第一作)
古川日出男+テッド・グーセン柴田元幸「北海道と想像力をめぐる冒険」(「新潮」)
谷崎由依「裏返る場、そして劇場へ」(「文藝」)
山尾悠子『飛ぶ孔雀』(文藝春秋
・村上克尚「文学の暴力について」(「新潮」)
・松原俊太郎「山山」(「悲劇喜劇」)
パスカルキニャール「この四つ裂きの謎について」(小林康夫訳、「午前四時のブルー」)
・菊間晴子「大瀬の地において「テン窪」に出会うまでの、本当のことの覚書」(「午前四時のブルー」)

 


 
 その他、渡辺一史『北の無人駅から』等にも言及しました。