「図書新聞」2017年11月18日号に、連載「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三三回 レイシズムを容認せず、文学っぽさの再生産にも加担しない道へ」が掲載。立憲民主党の躍進と、選挙中に同党がアイヌ民族否定論者の小林よしのりに応援依頼したことを問題視しつつ、以下の作品を取り上げています。
・磯貝治良「分離する人」(「架橋」)
・黄英治「煙の匂い」(「架橋」)
・パゴ英子+立花良「「非知と知」/磯貝治良「「置き忘れたもの」を読む 〈終わりに〉」(「架橋」)
・李琴峰「流光」(「群像」)
・松波太郎「故郷」(「群像」)
・青木純一「上演の想像力――戯曲に見る三島由紀夫の生と劇(後篇)――」(「群像」)
・石田千「母とユニクロ」(「群像」)
・いとうせいこう「小説禁止令に賛同する」(「すばる」)
・山岡ミヤ「光点」(すばる文学賞受賞作)
・兎束まいこ「遊ぶ幽霊」(すばる文学賞佳作)
・佐藤厚志「蛇沼」(新潮新人賞)
・石井遊佳「百年泥」(新潮新人賞)
・古川日出男「野生の文学(ワイルド・リット)を追って」(「新潮」)
・板垣真任「大声の歴史」(「文學界」)
・砂川文次「バベルの褒賞」(「文學界」)
・『地下道の鳩 ジョン・ル・カレ回想録』(加賀山卓朗訳、早川書房)
・小川哲『ゲームの王国』(上下巻、早川書房)
・藤井太洋『公正的戦闘規範』(ハヤカワ文庫JA)
その他、『〈在日〉文学全集』、「文芸漫談」、北野道夫「ゴーストタウン」、スティーヴン・キング、沼田真祐「影裏」、カフカ『城』、山野浩一「メシメリ街道」、サッチャー、ブロツキー、イェスパー・ユール『ハーフリアル』等にも言及しました。
なお、一点訂正があります。
×ヨーゼフ・ブロツキー
↓
○ヨシフ・ブロツキー
「図書新聞」11月18日号の感想。
— 後ろ向き介護日記 (@Ucromuki) 2017年11月13日
添田馨氏 2017衆院選を振り返り「暗黒の時代から漆黒の世へ?」戦慄の予見は共有してしまうが丹田に力を入れるか!岡和田晃氏「〈世界内戦〉下の文芸時評」立憲民主が差別煽動者、漫画家小林よしのりに取り入られたことに警告を発している。同感→
泉ゆたか氏「男が痴漢になる理由」に注目。民衆が抑圧されるとたちまち表出する女性蔑視の直接行動、しかも現代は汚染の広がるのが速い。
— 後ろ向き介護日記 (@Ucromuki) 2017年11月13日
岡和田さんのまなざしの奥行きが深くなっている感じ。先達の研究が血肉になっているのかなぁ嬉しい。本体もでかくなった?😏