「SF Prologue Wave」2021年7月23日号に、佐藤昇「ウィッシング・スター」が掲載

 「SF Prologue Wave」2021年7月23日号に、佐藤昇「ウィッシング・スター」が掲載されました。これ、「宇宙塵」1965年9月号に発表されたもの。後に、佐藤さんは初期「NW-SF」の編集を手掛けることになります。私は簡単な序文を添えました。

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「図書新聞」2021年8月7日号で、コティングリー妖精事件関連の特集に「ナイトランド・クォータリー」増刊号の紹介を寄稿

 発売中の「図書新聞」2021年8月7日号では、コティングリー妖精事件関連の特集が組まれています。下楠昌哉さん(同志社大学文学部教授)による記事、岡和田晃(「ナイトランド・クォータリー」編集長)のNLQ増刊号の紹介(「文学の王道としての妖精文学を再考する――「事実」をめぐる特異点としてのコティングリー事件を立体的に問い直し、独立した小説アンソロジーとしても愉しめる一冊」)、編集M氏によるデ・ラ・メア『ダン・アダン・デリー』書評など充実。三八には広告も!

 

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『ウォーハンマーRPG スターターセット』(ホビージャパン)が、8月31日頃発売

 私が翻訳参加した『ウォーハンマーRPG スターターセット』(ホビージャパン)が、8月31日頃発売。Amazonや各種ゲームショップで予約開始されています。簡易ルール、作成済みキャラクター、ダイス、トークン、ユーベルスライクの街のガイド、シナリオ10本等がボックスに収められ、価格も3300円と廉価です!

 とりわけ付属しているシナリオのレベルは高く、テストした際には大好評でした。舞台のユーベルスライクの生活感を味わえる仕掛けになっており、他のファンタジーRPGとは雰囲気が違います

 

ウォーハンマーRPG スターターセット』にはウォーハンマー世界に生命を吹き込むために必要なすべてが収められている。
初めて遊ぶ場合でも、次なる叙事詩的キャンペーンを準備中という場合でも、
このボックス・セットは『ウォーハンマーRPG』に心惹かれるすべての人にとって最高の出発点となる。

「アドベンチャー・ブック」は、初心者から熟練者までのあらゆるプレイヤーを、
ユーベルスライクというロールプレイの豊穣の舞台に招き入れる。
初心者は入門用アドベンチャーを体験することで、ゲームのルールを楽しみながら習得できる。
また、熟練者向けに10本のシナリオが別途収められてもいて、初めての場所や新顔のキャラクター、
そして未知なる恐怖によって君の「ウォーハンマーRPG」のゲーム世界を広げることができる。

さらに「ユーベルスライク・ガイドブック」では、ユーベルスライクの血塗られた歴史と近年の紛争が彩り豊かに描き出される。
渦中の町中の70箇所を上回る地所や、周辺諸領について詳述するだけでなく、
地域一帯で跳梁跋扈する暗黒教団の数々をも紹介するものとなっている。

[セット内容]
• 「これを最初に読むこと!」導入シート
• 作成済みの、すぐに使えるキャラクター6人
• アドベンチャー・ブック
• ユーベルスライク・ガイドブック
• ルールサマリー・シート3枚
ハンドアウト・シート3枚
• 優位トークン49個
• 詳細極まる地図4枚
• Q ワークショップ社(ポーランドの著名ブランド)による特製ダイス2個
• 簡易ゲームマスター・スクリーン1枚(ボックス裏面)

 

 Amazonのベストセラー、部門1位をいただいております! 

 

マンガのようです

リチャード・シドル『アイヌ通史』(マーク・ウィンチェスター訳、岩波書店)が発売

 本日、リチャード・シドル『アイヌ通史』(マーク・ウィンチェスター訳、岩波書店)が発売になります。『アイヌ民族否定論に抗する』その他で言及されていた本で、マーク・ウィンチェスターさんによる、渾身の翻訳。原著を読んでいますが、これまでのアイヌ研究書とはまったく異なるタイプの本なのは間違いありません。「日本」の文化的環境に楔を打ち込むことになるものでしょう。

 私もお手伝いしました。訳にあたり、註釈の細部まで裏を取り直すという手間暇かかることをしているのですが、それに使う資料調査、出版確定前の訳文素読など。アイヌ史のグローバル・スタンダードになる一冊でしょう。

 版元サイトから、書き下ろし「日本語版への序文」を読むことができます。

www.iwanami.co.jp

 

 

 

「TH(トーキング・ヘッズ叢書)No.87」に、マリオ・プラーツ小論および「山野浩一とその時代(16)」、『あだちひろしの頭の中』レビューを寄稿

 「TH(トーキング・ヘッズ叢書)No.87 はだかモード〜はだける、素になる文化論」が7/28ごろ発売。私は特集で「『肉体と死と悪魔』と『生の館』が赤裸々に語る〜マリオ・プラーツ小論」、連載「山野浩一とその時代(16)/「中三時代」連載漫画『怒りの砂』と、幻の第一映画『白と黒』」を寄稿。

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 特選品コーナーでは、JUN(斉藤淳一)編『あだちひろしの頭の中』をレビューしました。
 詳細は版元のサイトでご確認ください。

 

 続きまして、以下の論考の監修をしました。

■加工され、隠蔽される肉体〜裸の人々は原始/自然か●仁木稔
不定形の裸、シミュラクルとしての裸〜バタイユクロソウスキーの差異について●渡邊利道
■幼児は、なぜ裸で逃走するのか?〜絵本『すっぽんぽんのすけ』に隠された「秘密」●宮野由梨香
■荻野茂二『山の女』のまなざし〜ある個人映画作家の肖像●高槻真樹
■必然性があれば脱ぎます!〜「ハダカになる」を選んだ芸能人の群像●阿澄森羅

 

「ナイトランド・クォータリー」増刊号「妖精が現れる!〜コティングリー事件から現代の妖精物語へ」が2021/7/30頃に発売

 僭越ながら私が編集長をしております「ナイトランド・クォータリー」の増刊号「妖精が現れる!〜コティングリー事件から現代の妖精物語へ」が、2021/7/30頃に発売です! 翻訳はパトリシア・マキリップ、タニス・リージェフリー・フォード、マンリー・W・ウェルマン等充実!

妖精が現れる!〜コティングリー事件から現代の妖精物語へ(ナイトランド・クォータリー増刊) 2021/7/30ごろ店頭へ! - アトリエサード Atelier Third

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幻視者のためのホラー&ダーク・ファンタジー専門誌《ナイトランド・クォータリー》の増刊!

コティングリー妖精事件の新旧の研究史を出発点としながら、
多様な論点が訴えるより広範な問題に対し、
幻想文学の立場から向き合う――

井村君江らの紀行文、エドワード・L・ガードナーの文書など
コティングリー関連の記事や、妖精に関する評論・エッセイをはじめ、
タニス・リー、パトリシア・A・マキリップ、高原英理など妖精をテーマにした小説も数多く収録!

タニス・リーの小説は20ページ、ガードナーのコティングリー妖精事件についての文書は35ページを一挙掲載。

※この増刊は、ナイトランド・クォータリーの定期購読には含まれません。恐れ入りますが定期購読をいただいている方も、別途ご購入いただけると幸いです。

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■主な内容
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【Story】
タニス・リー「エルフの眷属」/訳:長澤唯史
■パトリシア・A・マキリップ「ウンディーネ」/訳:岡和田晃
フーゴ・ハル「鈍色の研究」/訳:奥谷道草
ジェフリー・フォード「イーリン・オク一代記」/訳:待兼音二郎
マンリー・ウェイド・ウェルマン「取り替え子」/訳:渡辺健一郎
石神茉莉「左眼で見えた世界」
高原英理「縞模様の時間」

【Document】
エドワード・L・ガードナー「妖精の写真――コティングリーでの撮影」/訳:徳岡正肇

【Poetry】
■「わたしたちがまだ手放さずにいたもの」詩=岡和田晃

【Märchen】
■「小さな者たち―M氏の暗黒夜話―」文・写真/最合のぼる

【Essay】
■コティングリー村訪問記――ブラザートン・コレクション調査/井村君江
プンクトゥムとしての妖精写真/大岡淳
■もう一葉の妖精写真―コティングリー妖精写真とジョイスの『ユリシーズ』/下楠昌哉

■妖精事件の新事実をふまえ 幻想文学の立場から、“妖精”に向き合う/岡和田晃
■怪奇幻想文学としてのコティングリー妖精事件/岡和田晃
■妖精の行方/中野善夫
■妖精写真に関する映像を探して/深泰勉
フランク・シナトラシド・ヴィシャスも歌う。「マイ・ウェイ」に翻訳の未来を重ねて/待兼音二郎
■Midg No.1 カメラをめぐる物語 なぜ十代の少女たちは妖精の写真を撮影できたのか/徳岡正肇
フェアリーテイル浅尾典彦(夢人塔)

■『コティングリー妖精事件 イギリス妖精写真の新事実』が結んだ不思議なご縁/矢田部健史
■フランシス自身が語るコティングリー妖精事件/片倉直弥
■現代人の背中を押す、「妖精を見た」少女の物語 ――The Cottingley Secret/富田実加子
■イギリス、妖精、井村先生/石川文
■妖精地を巡る旅/文=川幡昭子、写真=川幡幸男
■フェアリー事件の傍らで/絵・文=軒端蒼一
■リーズ大学・ブラザートン図書館所蔵の資料について/富田実加子
■イギリス紀行/文・写真=谷津翆

■表紙/ウィリアム・ヒース・ロビンソン

 

 

7月25日の「生きている妖精 コティングリー妖精事件」(シアターセブン)

 6月と7月、「ナイトランド・クォータリー」増刊号にあわせたオンラインセッションをすでに開始し、どちらも20~25名ほどの参加者が集まるなど、好評でした。

 7月25日、大阪のシアターセブンで開催されるイベントに、Zoomにてゲスト参加します。会場では、「ナイトランド・クォータリー」増刊号を先行入手できます。詳しくは以下をご覧ください。

 

★特別講座★
「生きている妖精 コティングリー妖精事件」
日時 2021年7月25日(日)18:00開場 18:30開演
シアターセブン