『ダンジョンズ&ドラゴンズ(3rd Edition)』のシナリオ『雪の魔女の洞窟』をダンジョンマスターとしてプレイする。


▼原作はイアン・リビングストンの同名ゲームブックである。雰囲気作りと展開が秀逸な佳作だった(昔、自転車で東北を旅しながら読んだものだ)が、『D&D3e』版はそれにあまりにも忠実であるがゆえに、かえってシナリオをコントロールしづらい印象がある。どうせRPGシナリオにするならもっと考えてやってくれと、声を大にしてデザイナーに問いたい。とりわけウィルダネス部分。まあ、俺が手を入れればよかっただけの話か。手を入れるのさぼっていては『トラベラー』とかレフリーできないよ。


▼印象に残ったのは、中盤での氷魔人と援軍の6LVウィザードとの連繋プレイで、ウィザードの<ライトニング>の直撃を受け、PCのウィザードがやられてしまう。このせいで、肝心の「雪の魔女」との戦いも、PCファイターがあまりにも接近戦に特化しすぎていたため、「雪の魔女」の使った<フライ>に、予想以上に苦戦させられてしまったようだ。持っているサプリメントを使わないのは損だから、『不浄なる暗黒の書』に記載されていた、<ダンス・オブ・ルーイン>なる極悪な呪文を持たせたのも、PCが苦戦した原因の一つである。


▼しかし、あまりにも不条理に過ぎたのは「雪の魔女」との二度目の対決。これは「限定じゃんけん」(『カイジ』)なんだよね。で、じゃんけんに負けると難易度25の頑健セーヴ。これはひどすぎ。実際ひとりやられちゃったし。もっとも、原作通りの展開ではあるんだが。


▼後半の強制イベントで、「死の呪文」に冒されてからはからははあまりにも一本道な中身なので、時間もなかったことだし「語り」でごまかしてしまった。