仁木稔『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』の解説「自らの示すべき場所を心得た世界文学、〈科学批判学〉SFの傑作集」を担当いたしました。

 刊行が大きく伸び伸びになっていた仁木稔『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』、満を持して出版となりました。帯を寄せているのは、大森望さん・宮内悠介さんの今期SF大賞コンビ。そして、(文庫本ではなく単行本である)ハヤカワSF-Jコレクション収録作としては異例ですが、本作には解説がついています。ややもったいぶった紹介になってしまいましたが、その巻末解説「自らの示すべき場所を心得た世界文学、〈科学批判学〉SFの傑作集」を担当しました。うまく書けたと思っています。5年ぶり新作単行本となる本作は、SFと世界文学を架橋しつつ、現代文学の最先端を走っています。