学術出版社・未來社のPR誌「未来」2015年秋号より「真空の開拓者――大江健三郎の「後期の仕事(レイト・ワーク)」」という批評の連載を開始しております。昨年末に出たばかりの2016年冬号では、その第2回が掲載されていますよ。サイードの理論から、いよいよ大江の作品へ接続されていきます。お愉しみくださいませ。ちなみに、この「未来」、大きな書店では店頭にて無料入手できると思いますが、一般の文芸誌に負けないほどの部数が出ているそうです。チェックしてみてください。
After the rain あるいは、超準哲学の方へ 小林康夫
岸辺のない海 石原吉郎ノート 2 郷原宏
真空の開拓者――大江健三郎の「後期の仕事(レイト・ワーク)」 2 岡和田晃
慰められない悲しみ ゲルショム・ショーレムとパウル・ティリヒ往復書簡 2 深井智朗(編訳)
中国仏教における達摩と鑑眞 中国論・論中国・On China 4 佐々木力
沖縄・辺野古――新しい民衆運動 《リレー連載》オキナワをめぐる思想のラディックスを問う 6 仲宗根勇
修正社会の軋み 世相の森 16 町田幸彦
例年になく落ち着かない二〇一五年の年の瀬 ドイツと私 79 永井潤子
編集者というメチエ 出版文化再生 23 西谷能英