「図書新聞」2022年1月1日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第八二回 ホモソーシャルな「内輪ノリ」とは異なる理路での文学の再生を!」が掲載
発売中の「図書新聞」2022年1月1日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第八二回 ホモソーシャルな「内輪ノリ」とは異なる理路での文学の再生を!」が掲載されています。今号は「絶版本」の読まず語りを喧伝する侮辱と歴史修正主義の近似性を指摘しつつ、主に以下の作品を取り上げています。
・武井彩香『歴史修正主義――ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで』(中公新書)
・内田正敏『靖国神社と聖戦史観――A級戦犯こそ靖國にふさわしい』(藤田印刷エクセレントブックス)
・ユルゲン・ハーバーマス「道徳性と人倫の関係についていまいちど」(三島憲一訳、「思想」二〇二一年一一月号)
・宮内勝典『二千億の果実』(河出書房新社)
・トーマス・ベルンハルト『推敲』(飯島雄太郎訳、河出書房新社)
・国書刊行会〈スタニスワフ・レム・コレクション〉第Ⅱ期
・「現代詩手帖」二〇二一年一一月号の特集「ミャンマー詩は抵抗する」
・マデリン・ミラー『キルケ』(野沢佳織訳、作品社)
・シェリイ・カメイ「鶴の女たち」(勝山海百合訳、「すばる」)
・横田創「帰りたくないひと」(「しししし」4)
・太田靖久「ししし」(「しししし」4)
・笛宮ヱリ子「だ」(ことばと新人賞)
・須藤薫子「ヌマンド」(二〇二一年下半期同人雑誌優秀作、「文學界」)
・小正路淑泰「全国水平社青年同盟・高橋貞樹の写真」(「革」)
・渡辺健一郎「演劇教育の思想」(群像新人評論賞受賞作)
また、スタニスワフ・レム『泰平ヨンの現場検証』(『現場検証』)、トーマス・ベルンハルト『ヴィトゲンシュタインの甥』等にも触れています。
一点補足。レムの故・深見弾
とあるところは、
レムの訳者の故・深見弾 です。
図書新聞は次週、次の次の週は休刊のため、本号は書店に3週間あまり並びます。
年末年始を挟んでいるので、コンビニからダウンロードできるのは時間がかかるかもしれません。書店や図書館に赴けない方は、電子版をご利用ください。