「図書新聞」10月21日号「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三二回 極右二大政党を前に、待ち構える「捕獲装置」の「あはれ」」が掲載。

 発売中の「図書新聞」10月21日号「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三二回 極右二大政党を前に、待ち構える「捕獲装置」の「あはれ」」が掲載。今回は民進党の分裂騒動と、棄権を呼びかける東浩紀を批判しつつ、以下の作品を取り上げました。

・上田岳弘「キュー」(「新潮」)
中村太郎「慎ましく世界を破壊すること」(「群像」)
・三浦佑之「出雲神話論」(「群像」)
山下澄人「を待ちながら」(「新潮」)
・金石範「消された孤独」(「すばる」)
・春見朔子「きみはコラージュ」(「すばる」)
・「文學界」の特集「死ぬまでに絶対読みたい大長篇」および柳原孝敦による『ドン・キホーテ』解説
トーマス・マン×渡辺一夫『五つの証言』(中公文庫)およびアンドレ・ジッドの序文、中野重治との書簡、山城むつみの解説
柳下毅一郎監修『J・G・バラード短編全集4』(東京創元社)また、収録作のうち野口幸夫
ポール・ウィリアムズフィリップ・K・ディックの世界』(小川隆訳、河出書房新社
・室井光広×多和田葉子「言葉そのものがつくる世界」(「現代詩手帖」)
・吉田広行『記憶する生×九千の日と夜』(七月堂)
吉田正代『る』(まどえふの会)
・橋場仁奈『空と鉄骨』(荊冠舎)
・『大室ゆらぎ歌集 夏野』(青磁社)
・勺禰子『歌集 月に射されたままのからだで』(六花書林

 その他、笙野頼子『だいにっほん、おんたこめいわく史』、ドゥルーズガタリ千のプラトー』、林美脉子『緋のシャンバラへ』、林浩治「愚銀のブログ」、ジュリアン・グラック『シルトの岸辺』、フリオ・コルタサル『石蹴り遊び』、ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』、J・G・バラード『死亡した宇宙飛行士』、ベンヤミン「翻訳者の使命」にも触れました。
 また、一点訂正があります。

三段目、×「純文学作家」としてデビューした→○「純文学作家」としてさせた

 申し訳ありません。