の「図書新聞」2020年7月18日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第六五回 時間と場所を再接合させ、「死」のジャンク化を回避すること」が掲載

 発売中の「図書新聞」2020年7月18日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第六五回 時間と場所を再接合させ、「死」のジャンク化を回避すること」が掲載されています。今回はBlack Lives Matterへの日本的な無頓着、都知事選での小池百合子の「圧勝」を批判しつつ、以下の作品に触れています。

・曺泳日(ジョ・ヨンイル)「韓国文学の構造」(高井修訳、「すばる」二〇二〇年六月号)
・速水淑子「野獣化し食人する女――18・19世紀移行期ドイツ語圏のアマゾネス――」(「思想」二〇二〇年六月号)
樫村晴香「自分が死ぬとはどういうことか?――の変遷」(「群像」)
山城むつみ「連続する問題 第十二回 モーメント・オブ・クラリティ」(「すばる」二〇二〇年六月号)
・金蒼生『風の声』(新幹社)
・金石範「満月の下の赤い海」(「すばる」)
・林浩治「愚銀のブログ」
安智史吉本隆明の『四季』派批評――批判と“和解”を中心に」(「昭和文学研究」)
・若松丈太郎「一羽の駝鳥」(「いのちの籠」)
・井戸川射子「膨張」(「群像」)
佐々木敦を編集長として創刊された「ことばと」および片島麦子「レースの村」
・奥間埜乃「つややかに夜目ひらくヴェガ一行の記」(「現代詩手帖」二〇二〇年六月号)
・ジョーン・エイキン『月のケーキ』(三辺律子訳、東京創元社
・ふくだぺろ「うしなわれたきょりはわたしたちは lost distance we are retina are」(「現代詩手帖」二〇二〇年六月号)
・秋吉大輔「制作空間としての詩――寺山修司による『高3コース』の文芸欄――」(「日本近代文学」)
・「ユリイカ」の特集「地図の世界――プトレマイオスから伊能忠敬Google Mapsまで」および木下知威「知覚のクラッシュ 盲人と聾者における地図表象」
・大久保ゆう「宝物はそこにある 空想地図を導く地図」(「ユリイカ」)
・石川宗生「地図の魔」(「ユリイカ」)
樺山三英「アトラスの相貌」(「ユリイカ」)
・P・ジェリ・クラーク「ジョージ・ワシントンの義歯となった、九本の黒人の歯の知られざる来歴」(佐田千織訳、「SFマガジン」二〇二〇年六月号)

 
 また、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』、クライスト『ペンテジレア』、ソポクレス『アンティゴネ』、ニーチェ悲劇の誕生』、金石範『鴉の死』および『火山島』、フーゴ・ハル『魔城の迷宮』、『コロッサル・ケープ・アドベンチャー』等についても言及しています。
 図書新聞はコンビニでも買えます。本日から。奇しくも、今号の特集「〈在日〉〈韓国〉文学の現在地」にリンクする内容となりました。都知事選の結果に触れた最初の記事でもあります。

 

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