「図書新聞」2021年9月18日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第七九回 独我論の玉突き事故からナラティヴを解放し、再度の連帯を試みること」が掲載

 発売中の「図書新聞」2021年9月18日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第七九回 独我論の玉突き事故からナラティヴを解放し、再度の連帯を試みること」が掲載されています。今回は、タリバン(ターリバーン)がアフガニスタンを実効支配している問題を扱い、以下の作品に触れています。

・宮内悠介「壊れぬうちに、壊れぬ景色を」(「新潮」)
馬渕浩二『連帯論――分かち合いの論理と倫理』(筑摩書房
・金井利之『コロナ対策禍の国と自治体――災害行政の迷走と閉塞』(ちくま新書
内藤千珠子『「アイドルの国」の性暴力』(新曜社
・菊池浩二「老齢の孤独」(労働者文学賞佳作)
・西村紗知「グレン・グールドに一番近い場所」(「すばる」)
・ミシェル・クルーズ・ゴンザレス『スピットボーイのルール 人種・階級・女性のパンク』(鈴木智士訳、Gray Window Press)
・行方昭夫インタビュー「読みやすい翻訳で「作家らしさ」を伝える」(聞き手=平石貴樹、「群像」)
・北村克夫『没後二十年 江差ゆかりの歌人 小中英之の世界』(長門出版社印刷部)
松田隆美「『ジョン・マンデヴィルの書』とアメリカの発見」(「藝文研究」)
・井手新「海の見える窓――クリストファー・マーロウ、カンタベリー、そして新大陸」(「藝文研究」)
識名章喜「「野盗(おいはぎ)の城」と「アッシャー家の崩壊」――H・クラウレンとE・A・ポーをつないだ翻訳について」(「藝文研究」)
・アマル・エル=モフタール&マックス・グラッドストーン『こうしてあなたたちは時間戦争に負ける』(山田和子訳、早川書房

 その他、中村哲のインタビュー、ヘンリー・ジェイムズ『ロデリック・ハドソン』、アルノー・シュミット、デイヴィッド・I・マッスン、ブライアン・オールディストマス・M・ディッシュらの仕事にも言及しています。

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