「図書新聞」の2019年12月14日号に「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五八回 「呪われた詩人たち」の時空を超えた緩やかな連帯」を寄稿

 発売中の「図書新聞」の2019年12月14日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五八回 「呪われた詩人たち」の時空を超えた緩やかな連帯」を寄稿しました。

 今回は、サイバーパンク以降のジャンル横断を貫徹した翻訳家の小川隆の急逝を悼み、その偉業を振り返りつつ、以下の作品を取り上げました。

・「SFマガジン」のテッド・チャン『息吹』の刊行記念特集、および「オムファロス」(大森望訳)
ブルース・スターリング「巣」(小川隆訳、「SFマガジン」)および「SFマガジン」の小川隆追悼特集。
・山野辺太郎「孤島の飛来人」(「文藝」)
・宇佐美りん「かか」(文藝賞受賞作)
・遠野遥「改良」(文藝賞受賞作)
・李琴峰「星月夜」(「すばる」)
・三国美千子「青いポポの果実」(「新潮」)
高原英理「正四面体の華」(「群像」)
ポール・ヴェルレーヌ『呪われた詩人たち』(倉方健作訳、幻戯書房
・奏夕美/藤原月彦『夕月譜』(ふらんす堂)および『藤原月彦全句集』(六花書院)
・「ぎぎよしらむ」0号より、冨所亮介「ブリコラージュ」
蓮實重彦ジョン・フォード論」(「文學界」)
・崎浜慎「ピクニックの音色」(「三田文學」)
添田馨「必=急」(「Nemesis」)
山城むつみ「連続する問題 第九回 グレタとマルクス」(「すばる」)
・マルク=アラン・ウアクニン「だからひとは蜻蛉を愛する……」(高山花子訳、「午前四時のブルー」)

  また、ケリー・リンク、ラヴィ・ティドハー、アリエット・ドボダール、山野辺太郎「いつか深い穴に落ちるまで」、ジュール・ヴェルヌ地底旅行』、『八十日間世界一周』、小縞山いう『リリ毛』、三国美千子「いかれころ」、夏目漱石アルチュール・ランボー小林秀雄添田馨『非=戦(非族)』、大城立裕「カクテル・パーティー」、エルンスト・ユンガー等にも言及しています。