「図書新聞」2020年6月13日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第六四回 外部性の消滅とモダニティの再検討」が掲載

 発売中の「図書新聞」2020年6月13日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第六四回 外部性の消滅とモダニティの再検討」が掲載されています。コロナ禍中での英雄待望論、クルド人への暴行、検察庁法「改正」案の諸問題を批判しつつ、以下の作品を取り上げています。

・田中綾『非国民文学論』(青弓社
藤原龍一郎「短歌のニューウェーブについて」(「ねむらない樹 別冊 短歌のニューウェーブとは何か?」)
・『大田美和思考集 世界の果てまでも』(北冬舎)
・鴻池留衣「最後の自粛」(「新潮」)
・テジュ・コール「苦悩の街」(木原善彦訳、「新潮」)
横田創「きらきらしてる」(「しししし」)
・小田尚稔「是でいいのだ」(「悲劇喜劇」)
・蜷川泰司『ゲットーの森』(河出書房新社
・朝比奈弘治「小説の自立をめぐって――フローベールが夢見た書物」(「文學界」)
・田名部信「“フーコーの振り子”の余白に」(「δ」55)
山本貴光吉川浩満『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』(筑摩書房
・「現代詩手帖」二〇二〇年四月号の「特集 中国現代詩を読む」および梅爾(メイアル)「エラブガ」(竹内新訳)
・神山睦美『終わりなき漱石』(幻戯書房

 その他、Netflixのドラマ『ストレンジャー・シングス』、横田創『裸のカフェ』、蜷川泰司『スピノザの秋』、荒巻義雄『白き日旅立てば不死』、池田晶子〈帰ってきたソクラテス〉等にも言及しています。