「図書新聞」2020年1月16日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第七一回 「意味の専有」を退け、詩が「無力」だと言わないでいること」が掲載

 発売中の「図書新聞」2020年1月16日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第七一回 「意味の専有」を退け、詩が「無力」だと言わないでいること」が掲載されています。再度の緊急事態宣言が発せられる状況を受け、今回は状況論に裂く紙幅を増やしました。作品としては、以下を取り上げています

 

・田野大輔「日本の「自粛警察」とファシズム――ドイツとの比較から考える」(「群像」)
・三木那由多「コミュニケーション的専有としての、意味の専有」(「群像」)
高橋弘希風力発電所」(「新潮」)
シルヴィア・プラス「メアリ・ヴェントゥーラと第九王国」(柴田元幸訳、「すばる」)
添田馨「非非戦戦――〈戦争〉と〈詩〉の二重らせん構造」(「Nemesis」)
山本貴光『記憶のデザイン』(筑摩書房)および『マルジナリアでつかまえて』(本の雑誌社
・ペタル二世ペトロビッチ=ニェゴシュ『山の花環 小宇宙の光』(田中一生・山崎洋訳、幻戯書房
笙野頼子『初期幻視小説集 海獣・呼ぶ植物・夢の死体』(講談社文芸文庫
・仙田学『女装するシングルパパが娘ふたりを育てながら考える 家族、愛、性のことなど』(WAVE出版)

 

 

 
 その他、田野大輔『ファシズムの教室 なぜ集団は暴走するのか』、ガヤトリ・スピヴァクポストコロニアル理性批判』等にも言及しています。

 

 なお、私のミスで、本文の「FtMトランスジェンダー」と、「MtFトランスジェンダー」の表記が逆になってしまっています。正しくは、順番を入れ替えてお読みいただければと思います。お詫びして訂正いたします。