水声社さんから、デイヴィッド・ベロス『ジョルジュ・ペレック伝――言葉に明け暮れた生涯』をご恵贈いただきました。すさまじい大著、そしてこの厚み！ 優れた評伝は、作家の目線を通して、扱われている時代特有の空気を鋭く伝えてくれ、まるでタイムスリップ…

早川書房さんから、長谷敏司さんの新刊『My Humanity』および藤井太洋さんの新刊『オービタル・クラウド』をご恵贈いただきました。ありがとうございます。My Humanity (ハヤカワ文庫JA)作者: 長谷敏司出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/02/21メディア:…

寿郎社さんから、大島直行『月と蛇と縄文人――シンボリズムとレトリックで 読み解く神話的世界観』をご恵贈いただきました。ユングやネリー＝ナウマン、エリアーデらを援用して縄文人の思想史的なパースペクティヴを分析していく、わかりやすく啓蒙的な著作で…

河出書房新社さんから、『佐藤泰志 生の輝きを求め続けた作家』をご恵贈いただきました。近年の再評価の流れ、素晴らしい限りです。佐藤泰志: 生の輝きを求めつづけた作家作者: 福間健二出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2014/02/20メディア: 単行本こ…

寿郎社さんから、『ジャン・コルペ写真集 欧亜国際連絡船の着いた港』をご恵贈いただきました。載っている写真がいずれも雄弁に時空を越えて記憶を語る。明治期の敦賀港、朝鮮、中国、シベリア鉄道、足尾銅山の写真まで、これはすごい！ジャン・コルぺ写真集…

早川書房さんから、小野寺整『テキスト９』をご恵贈いただきました。とても期待しており、心して読まさせていただきます。テキスト9 (Jコレクション)作者: 小野寺整,シライシユウコ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/01/24メディア: 単行本この商品を含…

間瀬純子さんから、クトゥルー・ミュトス・ファイルズ『ユゴスの囁き』をご恵贈いただきました。間瀬さんは「羊歯の蟻」で参加されています。増田まもるさんの「闇にささやくもの」の訳もある！ユゴスの囁き (The Cthulhu Mythos Files)作者: 松村進吉,間瀬…

高原英理さんから、編著『リテラリーゴシック・イン・ジャパン』をご恵贈いただきました。 戦前への目配せも充実、「血と薔薇」、「幻想文学」、なんと金井美恵子に古井由吉、さらには伊藤計劃や藤野可織までを網羅。啓蒙的な一冊。素晴らしい試みです！ リ…

佐藤亜紀さんから、新刊『小説のタクティクス』をご恵贈いただきました。ありがとうございます！ 小説のタクティクス (単行本)作者: 佐藤亜紀出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2014/01/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (12件) を見る

早川書房さんから、牧眞司編『ルーティーン 篠田節子SF短篇ベスト』をご恵贈いただきました。ありがとうございます。編集のIさんからの手紙には、「書き下ろし短篇1篇、採録短篇7篇、書籍未収録短篇3篇、それにエッセイ、インタビュウを収録と、ほぼパーフェ…

南雲堂さんから、深水黎一郎さんの新刊『世界に一つだけの殺し方』をご恵贈いただきました。本格ミステリの中篇が二篇、しかも物理トリックとあって興奮。傑作『ジークフリートの剣』に続き、クラシック関連の薀蓄も冴えます。世界で一つだけの殺し方 (本格…

笙野頼子さんから、このたび新しく刊行された『幽界森娘異聞』講談社文芸文庫版をご恵贈いただきました。改めて読むと本当に批評性豊かで、見事なものです。書き下ろしのあとがき、金井美恵子による解説が付記されています。講談社文芸文庫ならではの耐久性…

図子慧さんから、新刊『アンドロギュヌスの皮膚』をご恵贈いただきました。実は図子慧さんとは、こんなところでコラボしたことがありまして。光栄です。近作では『NOVA5』に掲載された「愛は、こぼれるｑの音色」に感嘆いたしました。アンドロギュヌスの皮膚…

山口優さんから、ポストヒューマンSFの『アルヴ・レズル』の続編、『アンノウン・アルヴ』をご恵贈いただきました。分厚い本で、山口さんの本気を感じます。テクノロジーと倫理の問題が、真摯に問われる作品です。 ポストヒューマンSFに関心がある方は、お読…

東京創元社さまから、ピーター・ワッツ『ブラインドサイト』（上下巻）をご恵贈いただきました。どうもありがとうございました。ワッツを推していたIさんの情熱が実ったものと思われます。偉いっ！ ピーター・ワッツには「天使」という素晴らしいポストヒュ…

巽孝之さまから、岩波書店から発売された新著『モダニズムの惑星 英米文学思想史の修辞学』をご恵贈いただきました。ありがとうございます！ スピヴァクの「惑星思考」の概念がどのように広げられるのか、勉強させていただきます。 モダニズムの惑星――英米文…

グループSNE／コザイクさんから、『ゴーストハンター13 タイルゲーム』をご恵贈いただきました。コンポーネントが豪華なので「これは6000円くらいするかな…」と思ったところ、なんと3990円（！）。本気を感じます。 さっそくテストプレイをしてみましたが、…

酉島伝法『皆勤の徒』をご恵贈いただきました。 ※こちらについての短評は、大幅にリライトのうえ、第17回文学フリマで頒布された限界研の同人誌「genkai.vol.3」のレビューに組み込みました。収録時にカットされてしまいましたが、本来のタイトルは「〈日本…

東京創元社さまから、タニス・リーの『薔薇の血潮』上下巻をご恵贈いただく。久々のリーの新刊は、本格ダークファンタジーの傑作。キリスト教の土俗性を活かした設定の妙、圧倒的な描写力。いま訳された意義もわかる。 これは本物。岡和田絶賛です。 薔薇の…

批評家の神山睦美さんから、跋文を書かれた吉田広行『Chaos／遺作』をご恵贈いただきました。神山さんは「失語症」の観点から論じておられる。 この詩集には、とりわけ「時間」の扱いと「白」のイメージに感銘を受けたので、どこかで論じておきたいと思いま…

近代詩伝道者のPippoさんから、連載「詩はSFに乗って」が掲載された「BOOK5」第8号、および朗読集「てふてふ 四匹目」をご恵贈いただきました。 感謝です！ 連載では西崎憲『世界の果ての庭』と、竹中都『象牙海岸』が紹介されています。素晴らしい選択眼で…

三宅陽一郎さんから「考える人」2013年夏号をご恵贈いただきました。 この号は、特集「数学は美しいか」が目を惹きますが、円城塔さんインタビューに加え、なんと三宅陽一郎インタビュー「人工知能は数学を理解できるのか」が掲載されているのです。 実に刺…

ギリシア文学者の茂木政敏さまから、日本ギリシア協会の会報の最新第133号をご恵贈いただきました。なんと、知られざる叙事詩『エロトクリトス』についての仔細な研究です。 近年の茂木さんのお仕事のスケールには、ただ敬服するばかり。是非一冊に、まとめ…

高橋桐矢さまから、第9回小松左京賞最終候補作を加筆・単行本化した『ドール ルクシオン年代記』をご恵贈いただきました。ありがとうございます。いちど埋もれた作品が世に出るのは素晴らしいこと！ 出版形態も興味深いものがあります。 前半は「人類滅亡テ…

東京創元社さまから、岡田剛『十三番目の王子』をご恵贈いただきました。「SFマガジン」2012年6月号のレビューで、ハヤカワSF-Jコレクションで刊行された『ヴコドラク』についてレビューしたからだと思いますが、この新作は一読、息を呑みました。ええ、あま…

宮内悠介さんから、『ヨハネスブルグの天使たち』をご恵贈いただきました。ありがとうございました。雑誌掲載時から表現に磨きがかけられており、山野浩一さん曰く、ディレイニー風の叙情があるという。まったく同感です。 書きおろしの「北東京の子供たち」…

学習院大学大学院の夏目房之介ゼミの方々で編纂されたコミック評論の雑誌「三角星」の創刊号、および第2号を、川勝徳重さんからご恵贈いただきました。これらの号には川勝さんが短篇劇画を寄稿なさっているのです。 ・漫画同人誌「三角星」はこちらから買え…

東京創元社さまから、西崎憲『世界の果ての庭 ショート・ストーリーズ』（http://www.amazon.co.jp/dp/448874401X/）をご恵贈いただきました。ありがとうございました。旧版を入手し、読んだときの印象はいまでも鮮烈ですが、初出の単行本に改稿が施されてい…

去年の12月、総選挙が終わった際、それに絶望して、このように書き付けたことがあります。 この状況でいちばん読まれるべきは、山城むつみの『転形期と思考』ではないかと思う。星野智幸の書評が鋭いが、つまりこの批評で書き手が強いられているような方法が…

ホビージャパンさまから『ダンジョンズ＆ドラゴンズ』第4版のサプリメント『プレイヤーズ・オプション：元素の渾沌の勇者』の見本誌をお送りいただきました。ありがとうございました。プレーン間の冒険は、D&Dならではの魅力あるもので、第3版の『次元界の書…