2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「早稲田文学2」に「島本コウヘイは円空だった」が掲載されています。

長らく日記に書けませんでした。今も書くことができません。 ビュトール講演会の際に取り上げた「早稲田文学2」に向井豊昭の「島本コウヘイは円空だった」が掲載されています。早稲田文学 2号作者: ミシェル・ビュトール,東浩紀,宇野常寛,川上未映子,円城塔,…

向井豊昭の新作「飛ぶくしゃみ」

あの世の向井豊昭さんからふたたび新作が送られてきたということを、このブログに書けずじまいでした。新冠町の文芸誌 「文藝にいかっぷ」26号所収の「飛ぶくしゃみ」です。 「飛ぶくしゃみ」の存在は、以前より知っていました。「小熊秀雄の転向問題」への…

ミシェル・ビュトール講演会

ずっと感想を書いていませんでした。『早稲田文学』2号のビュトール特集にたいへん感心していたのでした。 石橋正孝の「ジュール・ヴェルヌで読むビュトール」もすばらしい。 そんなわけで、5年ぶりにビュトールの『即興演奏』を再読し、未読だった『合間』…

最後の作家ミシェル・ビュトール

僕は喪失感に憑かれている。 ここ15年ほどの間に、サミュエル・ベケットも死んだ。ロベール・パンジェも死んだ。ナタリー・サロートも死んだ。クロード・シモンも死んだ。 そしてついに昨年、アラン・ロブ=グリエも死んだ。 残っているのはクロード・オリエ…

屍者の帝国

ああ、こう来たのか。ヴィクトリア朝のリサーチは止まっているのだけれども、伊藤さんが何をやりたかったのか、ものすごくよくわかるよ……。メスメリズムの考証ってこれでよかったかな(たぶんわざと)などという部分、おおおBBCホームズだ、などという部分も…

HJコン、お疲れさまでした。

もう日にちは回ってしまいましたが、HJコンに行って『D&D』のDMをしてきました。 定員いっぱいの申し込みがあったのですが、欠席者はほとんど出なかった模様です。 参加者は60人超。立卓数は初心者1、女性卓1、KAMUI1、本格卓9と壮観でした。これからキャラ…

『救済の書』8章、チーム解釈

待兼さんのブログとは時間差を出して告知いたします。 公式サイトに『救済の書』8章のチーム解釈が出ています。 けっこう大事なので、『救済の書』のデータをシナリオに流用しようと考えている方は、お手数ですが参照してみて下さい。 http://www.hobbyjapa…

「SFマガジン」09年08月号に「SFセミナー2009」のレポートが載っています。

同じく「SFマガジン」09年08月号に、私もひょっこりまぜていただきました「若手SF評論家パネル」のレポートが出ています。同項の執筆は海老原豊さんでした。お疲れさまです。 自分がよくイベントレポートを雑誌に書いているため、非常に勉強になりました。

[SF乱学講座講演記録]「SFマガジン」09年08月号に「SF乱学講座」の告知を掲載いただきました。

「SF乱学講座」「「ナラトロジー」×「ルドロジー」――新たな角度からSFを考える」についてのお知らせを、現在発売中の「SFマガジン」09年08月号に掲載いただいています。 ぜひともよろしくお願いいたします。・SF乱学講座 http://www.geocities.co.jp/Technop…

「「ナラトロジー」×「ルドロジー」――新たな角度からSFを考える」の理論家向け先出し情報

さて、「SF乱学講座」の日程も近づいてきました。そこで、予定されている講演「「ナラトロジー」×「ルドロジー」――新たな角度からSFを考える」について、主に現代思想や批評理論に関心のある方向けに、話そうと考えている内容の一部を簡単にご紹介します。 …

感想をありがとうございました。

『アゲインスト・ジェノサイド』が発売されてから、オフラインでお会いした方から「読んだよ」と声をかけていただいたり、「面白かった」と言っていただいたり、詳しく感想を伝えていただいたりする機会に、何度も恵まれました。 Blogなどでも数多くの言及を…

『社会は存在しない』の予約が開始されています。

Amazon.co.jpで『社会は存在しない』の予約が開始されました。書影も出ているようです。装丁につきましては「社会」の「社」がポイントでしょうか。また、改めて見ると重ね重ねすごいタイトルだと思いますが、これはマーガレット・サッチャーですね。 なお、…

からくりさんのプレイリポート(〈トロールの脳漿〉亭、第4回)

〈トロールの脳漿〉帝キャンペーンの続きです。第4回! 今回もからくりさんの筆になるプレイリポートをご紹介いたします。いつもありがとう! からくりさん! ・第1回 http://d.hatena.ne.jp/Thorn/20080717/p2 ・第2回 http://d.hatena.ne.jp/Thorn/2008100…

からくりさんのプレイリポート(〈トロールの脳漿〉亭、第3回)

RPGとSF(ファンタジー含む広義のSF)の最も美味しいところを堪能できる贅沢なRPG、それが『ウォーハンマーRPG』ですが、その面白さをもっと引き出そうと、ホビージャパンRPGコンベンションで知り合った方々、あるいはWORLDWIDE DUNGEONS&DRAGONS GAME DAY 2…

『PANDEMONIUM!』プレイリポート「BILLS」

皆様は、『PANDEMONIUM!』というRPGをご存知だろうか。 友野詳『バカバカRPGをかたる』(新紀元社)でも紹介された未訳RPGのことだ。バカバカRPGをかたる (Role&Roll Books)作者: 友野詳出版社/メーカー: 新紀元社発売日: 2007/04/01メディア: 新書購入: 2…

Snowblind

こういうのがイチバン癒されるね!

『救済の書』を楽しむために(参考文献)

先のエントリで説明しましたように、『救済の書:トゥーム・オヴ・サルヴェイション』は、ファンタジー世界や西洋中世史に興味がある方ならば必ず心に響く内容となっています。 たぶん、読んだらもっと西洋中世史について知りたくなること請け合いです。 な…

オールド・ワールドの宗教観

『ウォーハンマーRPG』の面白さは、やはり世界観の素晴らしさによるところが大きいと思います。 これは、「マゾプレイがしやすい」とか、「屎尿集積人やネズミ捕りをやって底辺生活を楽しめる」とかいうところだけじゃなくて(笑)、広い意味での西洋史の読…

SF乱学講座で文学論×RPG論の講師をしてきます。

なぜかお声がかかり、7月5日(日)に開催される「SF乱学講座」で簡単な講座をさせていただくことになりました。 そのうち「SFマガジン」にも載ると思いますが、ひとあし先にご紹介をさせていただきます。 ・SF乱学講座 http://www.geocities.co.jp/Technopol…

『社会は存在しない』(南雲堂)に青木淳悟論を書きました。

7月に発売が予定されている、限界小説研究会編『社会は存在しない――セカイ系文化論』(南雲堂)という評論のアンソロジー本に、 「青木淳悟――ネオリベ時代の新しい小説(ヌーヴォー・ロマン)」 を寄稿させていただきました。原稿用紙換算で65枚程度の、本格…